車を長く快適に乗り続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
オイルや空気圧のチェックを怠ると、ある日突然、動かなくなったり、パンクしてしまったりします。
症状が出てからでは部品交換が必要になり、思わぬ出費につながります。
「もっと前から対処しておけば…」——そんな後悔を、誰もが一度は経験したことがあるでしょう。
体も同じです。
「なんとなくだるい」「最近疲れやすい」「このくらいの痛みなら大丈夫」
そんな小さなサインを見過ごしていませんか?
疲労やストレスは少しずつ蓄積し、ある日突然、慢性頭痛や胃の不調、関節痛といった形で現れます。
車と違うのは、体には“部品交換”ができないということ。
症状がはっきり出てから元の状態に戻すのは、思っている以上に大変です。
だからこそ、「もっと前から対処しておけば…」という後悔をしないために、体にも定期的なメンテナンスをしてあげてほしいのです。
もう一つ大切なのが、「古傷を放っておかないこと」。
むち打ちや捻挫、筋損傷、骨折などは、症状が落ち着いても完全に回復しているとは限りません。
「こういう日は古傷が痛む」と聞いたことがあると思います。
それは、治ったのではなく“落ち着いているだけ”の状態かもしれません。
症状がないときこそ、丁寧に整えておくことが大切です。
毎日でなくても構いません。月に1回、2カ月に1回でも、体をいたわる時間をつくってみてください。
人の体は、軽い不調を感じにくいようにできています。
つまり「痛い」と感じるころには、すでにかなり進行していることが多いのです。
痛みが出る前に整えておくことで、もし症状が出ても回復しやすくなります。
「肩が痛い」と来院された方に、
「これ、肩だけじゃないですね。全身が関係していますよ」とお伝えすることがあります。
そう言わなくてもいいように——何より、自分の体を長く大切に使っていくために——
小さなメンテナンスを積み重ねていきましょう。
症状があるときは、まず病院を受診してください。
その上で、私をあなたの“体のかかりつけ”にしていただけたら嬉しいです。



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