先日、いつもお世話になっているタイ古式マッサージ店のオーナーさんから、こんなご相談をいただきました。
「これからスタッフにタイ古式マッサージを教えていきたい。その前に、自分の施術が医療的な視点から見て正しいかどうか確認したい」
とても真摯なこの言葉に、私は心から感動しました。
青竹-Aotake-total body careでは、以前から「身体に触れる仕事をされている方のための教育コース」をつくりたいと考えていました。まさにその第一歩となる機会をいただけたことに、感謝しています。
短い時間ではありましたが、大きな学びと気づきに満ちた、貴重な時間になりました。
セッションの流れ
- オーナーさんに施術していただく
- 気づいた点を丁寧にフィードバック
- 私が同じ施術を再現しながら、ポイントを解説
この中でお伝えしたのは、主に次の3点でした。
- 施術を受けた際の印象や違和感
- 「気持ちよさ」を生むための工夫
- 身体に触れるときに大切にしたい基本的な視点
言葉にするとシンプルですが、この「触れ方の基本」には奥行きがあります。
「ただ一つの筋肉を丁寧に伸ばす」
私が一番大切にしているのは、たったこれだけです。
とはいえ、その中にはたくさんの工夫が含まれています。
- 筋肉のどの部分に触れるか
- 触れる方向は正しいか
- どう支え、どう刺激を伝えるか
- 刺激のはじめ方と終わり方はどうか…
たった数ミリ、動きが変わるだけでも、受け手の感じ方は大きく変わります。
この「ほんの少しの違い」を見極める視点こそ、施術の土台(ベース)になるものだと考えています。
“流れ”が生み出すタイ古式の魅力
一方、タイ古式マッサージには、独特の「流れ」があります。
それは、長い年月をかけてつくられてきた「心地よさの順序」であり、技術そのものに“流派”や“ブランド”があると言われる理由でもあります。
ただし、この「流れ」だけをなぞるのでは、施術の深みが出てこないこともあります。
だからこそ、
しっかりとした“土台(ベース)”があってこそ、その上に積み上げられる “流れ” の美しさが際立つのだ
と改めて感じました。
感謝と未来への想い
セッション後、オーナーさんからこんな温かい言葉をいただきました。
「施術しながら感じていた不安が解消され、心も頭もほぐれました。初心のワクワクを思い出せました」
この言葉に、私自身も背中を押されました。
これからも、施術者同士の学び合いを育てるきっかけになれたら嬉しいですし、自分も探究を続けながら、誰かの「土台づくり」に寄り添えるような存在でありたいと思っています。
今回のご縁に、心から感謝しています。



コメント