肩こりに悩んでいませんか?
デスクワークやスマホの使い過ぎで、肩や首がガチガチ…。
その原因の一つは、「頭の重さ」にあることをご存じでしょうか。
意外と知らない! 頭の重さはスイカ並み
成人の頭の重さは、なんと4~6kg。
これはスイカの大玉くらいの重さです。
その重さを支えているのは、たった7つの小さな頚椎(首の骨)。
信じられますか?小さな骨たちが、毎日ずっと頑張っているんです。
スマホ姿勢で重さは倍増する
さらに、首は、頭が前に傾く角度によって負担が大きく変わります。
例えば…
・0°(まっすぐ) → 約5kg
・15°(うつむく) → 約12kg
・30° → 約18kg
・60°(スマホを見ている姿勢) → 約27kg!
スイカどころか、大きな米袋を首で支えているようなものです。
これでは肩や首が疲れてしまうのも当然ですよね。
なぜ肩こりになるの?
頭を支えるのは、首の後ろにある僧帽筋や肩甲挙筋などの筋肉です。
頭が前に傾くと、これらの筋肉は引っ張られ、緊張し続けます。
その結果、血流が悪くなり、肩こりや頭痛を引き起こす…。
これ、よくある話ですが、私はこれだけでは肩こりは解消しないと考えています。
大切なことは「協調関係」
もし、この考えが正しければ、僧帽筋と肩甲挙筋が柔らかくなれば解決できるはずです。でも、実際に、臨床で働いていると、そんな単純な話では、目の前の課題は解決できないと痛感させられます。
首や肩は、たくさんの組織が連携しながら働いています。
・何層にも重なる筋膜
・役割の異なる筋肉
・個性のある7つの頚椎
・脳に血液を送り続けられる頸動脈
これらが理想的な「協調関係」を保つことで、快適な状態が維持されています。
そのバランスが崩れると、体はSOSを出し、痛みやこりとなって現れるのです。
1分でできる!首リセット法
同じ姿が続くと、筋肉はこわばってしまいます。
まずは、簡単なリセット法を試してみましょう。
1.椅子に座って背筋を伸ばす
2.肩を軽く後ろに引き、耳と肩を遠ざけるイメージ
3.あごを軽く引いて、頭のてっぺんを天井に伸ばす
4.そのまま深呼吸を3回
これだけで、首の後ろの筋肉がゆるみ、負担が軽くなります。
+αでさらにスッキリ!舌と横隔膜を使うエクササイズ
ちょっと不思議ですが、舌と横隔膜は筋膜でつながっています。
このつながりを利用して、首の内側のこわばりもゆるめましょう。
追加エクササイズ
5.深呼吸を終えたら、軽く天井を見上げる
6.舌を丸め、口の中の天井(上あご)に押し付けるイメージで引き上げる
7.そのまま、深呼吸を3回(吸うときに舌とお腹の距離が広がるイメージ)
いかがでしょうか?
これで首回りがスッと軽くなる感覚が得られるはずです。
肩は不思議でいっぱい
肩や首の不調は、単純に筋肉が硬いだけではありません。
そこには、筋膜・骨・神経・血管などの複雑な連携が関わっています。
もし慢性的な肩こりや首の不調でお悩みなら、「協調関係」を整える専門的なケアが必要です。
当院でできること
当院では、筋肉だけでなく、筋膜、関節・神経など、
全体のバランスを整える施術を行っています。
首や肩の負担を軽くし、快適な毎日をサポートします。
ぜひ一度ご相談ください。


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