握力が60kgに!?神経系の不思議

神経を“見る”という体験

健康診断などでエコー検査を受けたことはありますか?

透明のジェルを塗った機械を体に当てると、画面に白黒の画像が映し出され、血管や神経、筋肉の動きがリアルタイムで確認できます。これが「超音波画像診断装置(エコー)」です。

先日、この装置を使った練習会に参加させていただきました。テーマは「神経を画像で確認すること」。

神経ってどんなもの?

神経は、筋肉を動かすために電気を流す“コード”のような存在です。

家電製品にたとえるなら、本体が筋肉で、コンセントに繋がるコードが神経です。コードを抜いてしまうと本体は動かないように、神経が切断されると筋肉も動かなくなります。

実際に、肘をぶつけたときに指先まで「ビリッ」とする経験をしたことはありませんか?

あれは、神経を直接刺激してしまった反応なんです。神経はとても繊細で、少しの刺激でも強い反応を示してしまいます。

神経と痛みの関係

神経は外部からの影響を受けにくいように保護されていますが、過度な運動や長時間の負担によって「圧迫」されることがあります。

これが腰痛や肩の痛みを引き起こす「ヘルニア」や「胸郭出口症候群」の原因です。

神経が圧迫されても筋肉は動きますが、その先の筋力が低下してしまうことがあるんです。これは日常生活では見過ごされがちですが、実はよく起こっています。


神経は“見える”のか?

「神経って目に見えるんですか?」と聞かれることがありますが、見えます。

電気コードのように、体の中にしっかり存在しており、場所によっては皮膚の上から触れることも可能です。

超音波画像診断装置を使えば、その存在を映像として確認できるんです。

驚きの体験

今回の練習会で驚いたのは、腕の神経を画像で確認しながら、マッサージのような刺激を加えた実験です。

すると、施術を受けた人の握力が 普段40kg台 → なんと60kgに!

その場で見ていて「本当にそんなことある!?」と目を疑うほどでした。

改めて、人体の神秘と「正確に触れることの大切さ」を実感しました。

さいごに

ただし神経は非常にデリケートな組織です。安易に刺激すると、かえって体調を悪化させてしまう可能性もあります。

私自身も今回の経験を胸に、臨床での技術をさらに磨いていきたいと思っています。

人の身体は不思議でいっぱい。ちょっとした工夫が、体を軽くしたり、不快感から解放してくれるきっかけになります。

専門的なアプローチをご希望の方は、ぜひ 青竹-Aotake-total body care にご相談ください。

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