お客様情報
40代・女性/理学療法士・整体師
施術コース:上半身集中コース
主訴
2カ月ほど前から左肩に痛みを感じており、就寝中に痛みで2~3回、目を覚ますことがある。寝ている姿勢が落ち着かず、「身の置き所がないような感じ」と表現されていました。
施術中の様子
肩甲帯の形はとても整っており、左右差もありません。全体的に柔軟で、日頃から体のケアを丁寧にされている印象を受けました。
ただ、触診を進めていくと、大胸筋・三角筋・僧帽筋などの表層筋の厚みがやや強く、上部胸郭も挙上ぎみ。まるで“胸で大きく息を吸ったまま”のような姿勢をされています。
このような姿勢は、仕事などで精神的に緊張し、常に交感神経が優位な方に多く見られます。お話を伺うと、やはり心も体も毎日フル稼働とのこと。「仕事をするって本当に大変ですよね」と、思わず共感してしまいました。
ときには、肩の力を抜いて、下腹部にゆったりとした呼吸を感じる時間がほしいものです。
姿勢は生活の履歴書
普段の生活は、必ず姿勢に表れます。同じ姿勢が続けば、同じ部位に負担がかかり続け、やがて慢性的な痛みへとつながります。
忙しい日々の中では、自分の体を気にかける時間を持つことが難しいかもしれません。だからこそ、“この日はメンテナンスの日”と決めて、信頼できる整体師に体を委ねるのも大切なセルフケアの一つではないでしょうか。
今回は初回ということもあり、上半身の評価を中心に施術を行いました。それでも、緊張の軽減と可動性の改善が確認できました。
施術直後の感想
最初に「座って施術します」と聞いて驚きましたが、受けてみて納得。とても気持ちが良く、体が整った感覚がありました。自分では気づけない体の特徴も知ることができてよかったです。「初回は評価です」と言いきってしまうのもいいと思います。
翌日の感想
丁寧に見ていただきありがとうございました。昨夜はぐっすり眠れました。帰宅後の方が体調が良く、肩まわりだけでなく全身が軽くなっていて驚きました。
座って施術を行う理由
上半身の施術は、椅子に座った状態で行います。一般的な整体やマッサージではうつ伏せ姿勢が多いため、座位での施術は珍しく感じる方が多いかもしれません。
しかし、理学療法の現場では、肩関節の治療を座位で行うことは決して珍しいことではありません。座位には明確な理由がありますが、その詳細については、今後のコラムで改めてご紹介したいと思います。ぜひ楽しみにしていてください。
今回は同業者の方ということもあり、少し緊張しましたが、専門的な会話が飛び交う時間は、私にとってもとても刺激的で楽しいひとときでした。お互いに学び合いながら、それぞれの現場でより良い施術を提供していけたらと思います。
おまけ 青竹-Aotake-total body careのカルテ
下の写真は、青竹-Aotake-total body careのカルテです。
こんなふうに、体の特徴を図にしておくことで、次に介入するときに、すぐ思い出せるようにしています。




コメント