最近、”あなたの体は9割が細菌”という本を読みました。
その中で「慢性炎症(まんせいえんしょう)」という考え方を知りました。
正直に言うと、
「新しい理論を知った」というよりも、「これまで感じていたことに、名前がついた」
そんな感覚でした。
炎症というと、
腫れる・熱をもつ・痛い
といった分かりやすいものを想像しがちですが、
慢性炎症はそれとは少し違います。
はっきりした痛みはない。
でも、なんとなく疲れやすい。
落ち着かない。
イライラする。
回復に時間がかかる。
そんな状態が、
体の中で「弱い炎症」がくすぶり続けているサインかもしれない
という考え方です。
ゆらぎ=回復力
慢性炎症について調べていくうちに、特に腑に落ちた言葉があります。
「ゆらぎ=回復力」
心拍や呼吸、緊張とリラックス…
健康な体は、常に一定ではなく、小さく揺れながら元に戻る力を持っています。
ところが、ストレスや疲労が続くと、この「ゆらぎ」が少なくなります。
ドキドキが抜けない。
呼吸が浅い。
気持ちがずっと張りつめている。
これは、体が悪い方向に進んでいるというより、
「戻る力が使えなくなっている状態」なのだと感じました。
ストレスは「気のせい」ではない
ストレスというと、
心の問題、性格の問題と思われがちですが、
実際にはとても身体的な反応です。
神経、ホルモン、免疫が同時に動き、
体はずっと「警戒モード」のままになります。
その結果、
弱い炎症が続き、
疲れやすさや不調につながっていく。
これは、気合いや根性でどうにかできる話ではありません。
施術で大切にしたいこと
この話を知って、改めて大切だと感じたのは、
「体が安心して戻れる状態をつくること」
痛みをその場で取ることだけでなく、
・呼吸が自然に深くなる
・体がゆるみ、”ゆらぎ”が戻る
・終わったあと、理由は分からないけれど楽になる
こうした反応こそ、
体の回復力が動き出しているサインなのだと思います。
最後に
慢性炎症という言葉を知って、
これまで臨床で感じてきた
「説明しにくい違和感」
「数値には出ない不調」
が、一本の線でつながった気がしました。
体は、壊れる前に必ずサインを出しています。
その小さな変化に気づき、一緒に整えていく。
そんな関わり方を、これからも大切にしていきたいと思います。



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